2023.6「循環器の調整法」講師:水谷浩二


 先月に開催した技術講習会には、長野から田畑先生にもお越しいただき、三年振りの嬉しい再会となりました。オンラインではなかなか伝えきれない細かい点なども確認でき、非常に充実した一日となりました。

 

 今後もより有益な講習会を開催出来るよう努めてまいりますので、先生方のご参加をお待ちしております。

 次回(9月10日)は、今回紹介できなかった「循環器の疾患別調整法」をテーマに取り上げて開催いたします。


 今回の技術講習会では、賦活法(機能促進法)、経絡・経穴の応用、リンパ操法など循環器の調整に必要となる基礎的なテクニックを紹介しました。


 心臓の賦活法には動悸を鎮める作用があり、咳を止めたり、胃もたれの解消などにも応用できます。不整脈や高血圧、心不全などに有効なテクニックで、循環器疾患への奏効が期待できます。

 リンパ操法は、リンパの滞りを改善するだけではなく、関節の痛みや炎症などにも効果的です。特に、頚部や腋窩のテクニックは、肩関節の可動域回復、手のこわばり・痺れなどの解消にも応用されます。
 また、頚椎テクニック(後頭下筋膜のリリース)と頚部のリンパ操法(右の写真)とを組み合わせて施すことで、頚部を前後両面から調整することが可能となり重宝しています。