2020.11「頭頚部の調整法」講師:水谷浩二


 今回の頭頚部の調整法では、従来とは逆方向のアプローチとして「頭頚部の調整によって全身を整える」というテーマで行いました。

 後頭骨への操作だけでも脊柱が整い、姿勢が改善するということなどご理解いただけたのではないでしょうか。


 また近年、長時間のデスクワークやストレス社会、スマートフォンの普及などが影響しているのか、食いしばりや歯ぎしりなど顎関節にトラブルを抱えている方が非常に多いように感じています。今回紹介した頚部の筋膜リリース、顎関節の仮想原点であるC2のテクニック、咬筋・顎二腹筋などの直接的なリリース法は非常に利用価値の高いものだと考えます。従来のテクニックと併せて日々の臨床でご活用いただけたら施術の幅も広がるものと思います。

 次回の講習会では、今回取り上げた前頚筋膜・後頭下筋膜に加えて横隔膜や骨盤隔膜など「隔膜」の調整法をテーマに取り上げて開催したいと考えています。ぜひ奮ってご参加ください。