2019.3「感覚器の調整法」 講師:水谷 浩二


 感覚器の中から眼・耳・鼻の調整法をテーマに技術講習会を開催しました。

 

 眼は後頭骨、耳は側頭骨、鼻は前頭骨と関係が深く、感覚器の調整は「頭蓋骨の調整」とも言えます。
 重要な刺激部位としては、頚椎〜上部胸椎、S2、腹部とのコリレーション特性などに加えて「股関節・大腿部の経絡」が挙げられます。さらに各器官の賦活法(機能促進法)や頭蓋調整を組み合わせて症状の改善を図ります。また、経絡では手足の陽経が全て治療対象となり、様々な症状に対して即効性があり重宝されます。

 個別にみると、視覚を司る眼は「肝」に属し、眼球の硬さや大きさが調整の指標となります。
 聴覚と平衡感覚を備えた耳は「腎」に属し、耳孔の大きさや側頭骨(耳の位置)が指標となります。
 嗅覚を司る鼻は、鼻孔の大きさや形、鼻すじが指標となります。「肺」つまり呼吸器の一部として調整を組み立てます。